地球に愛される
この日は薬膳の日だ。
美味しいキノコ薬膳鍋を食べに行く日で、決まっていた。
人生とは、起きる現象出会う人などすべてがうまく繋がっていると思うことが多々ある。
それは料理に関しても同じだ。
この日は起きたタイミングからどうしてもカレーが食べかった。
神田は東京の中でも生粋のカレー激戦区だ。
そんな神田を歩いていると、カレーという文字が書いてる看板を見つける。
なんとそこには、薬膳カレーと書いてある。
カレーすらも薬膳に導かれたのだ。
宇宙のリズムってほんと面白い。
もちろん、迷うことなく薬膳カレーをいただくことにする。
(今夜薬膳料理を食べるのは気にしない)
そこのお店は元々バーだった場所で、このコロナ禍になりカレー屋へと転身を遂げた。
そのカレー屋さんのこだわりがすごく、まずお店に入ると壁紙が貼ってあり、「料理を作っているときは話しかけずに、黙って席に着いてください。そのようなルールを守れない方は退出してもらうこともあります」と。
カレーを作るか、接客をするのか、どちらかしかないのだ。
そこまでカレーに全力を注いでいる、こだわりようだ。
しかもここの薬膳カレーは仕入れる材料によってカレーの種類を変えている。
なので毎回カレーの種類が違うとのこと。
さらにこだわりがあり、「油、砂糖、化学調味料、小麦粉、無使用」である。
今回頼んだのは、「白ごま山椒キーマカレー×牛もつ入り真鯛カレー」の2種あいがけ薬膳カレーだ。
この真鯛が今回の仕入れた材料の中で一番鮮度が良く、脂がのっているとのこと。
実際食べてみると、真鯛は甘くほろほろでとても柔らかい。
キーマカレーも山椒と薬膳のコラボが絶妙で、体の芯から元気になる薬膳カレーだった。
食事は健康にかつ命を作るエネルギ―充電だ。
だからこそ、食材や調味料には極力こだわりたい。
食事が命を作り、腸内環境が思考回路を作る。
より良い人生の選択をするのは、間違いなく腸内環境だ。
つまり食べるものによって人生が決まってくると言っても過言ではない。
できれば、命を作る食事にはしっかりとした良い考え方を持ってほしい。
食事が変われば、人生が変わる。
薬膳カレー屋さんでたまたま映画が流れており、
その映画はなんと「マトリックス」だった。
これもまた必然なのかと、少し見ていたら
ネオが最後エージェントスミスと戦っているシーンで
エージェントスミスが「君に感謝する、ようやくわかったよ。人間の目的は「死」なのだな」と。
この言葉は映画ではネオに対して皮肉っているのだが、
捉え方によってはめちゃ深い言葉である。
人間の最終目的が死なのであれば、その途中の人生はより一層面白くなる。
なぜか。
恐怖とは、基本的に死に直面する思いや何かを失敗して生活が困難になり、死がよぎるから怖いのであって、何かつらいことが起きても人生の目的が「死」だとすれば、怖いものは何もない。
ただ恐怖とは、見ることができない、自分が勝手に作り出した幻想物語だ。
それを目的としているのであれば、何が起きても生きてるからラッキーなのだ。
すべて大吉だ。
そんな氣付きのある良きカレー屋だった。
今日は、過去世で家族だった方と薬膳鍋を食べにいくのだ。
その前に明治神宮へ行き参拝した。
明治神宮は東京とは思えないほど中は静かで、心が休まるスポットだ。
神様たちに参拝して、隣の宝物館前の芝生で心身共に整えた。
最近、冬に近づいてるなと心底思うのは日が短くなったことだ。
夕陽までの時間があっという間に来てしまう。
色々人生について話ながら
目的の薬膳鍋にたどり着いた。
秋といえばキノコ。
ここの薬膳鍋はキノコづくしの鍋だ。
ここの鍋は数種類のキノコの出汁とクコの実やナツメを使用する中薬で作る黒湯(ヘイタン)鍋だ。
スープの色は真っ黒だが、きのこの旨みが溶け出し、豊富なビタミン、ミネラル、カルシウム、アミノ酸などの栄養素を含み、「滋養強壮」「美肌」「デトックス」「健康増進」の効果が期待出来る、からだに優しいスープだ。
心も体も温まるスープを堪能して、キノコ鍋をいただいた。
キノコ鍋を食べ進めれば進むほど、キノコの旨味が溶け出し、より一層味がしっかりする。
なんとも贅沢な鍋だ。
そして宇宙に愛されてることを体感する出来事が起きる。
それはなんと
窓の外をみると、綺麗な丸いお月様が窓から現れたのだ。
こんな偶然って起きるのか。
東京には五万を超える飲食店があり、その数あるお店の中から選ばれたお店で、たまたま案内された席だけちょうど月が見えるのだ。
もし隣の席やまた別の席に案内されていたり、時間帯ももう少し遅くに来ていたら、まずこんな奇跡は生まれていない。
すべての奇跡が重なって一生記憶に残る出来事を作り出してくれる、まさに宇宙から愛されてる出来事であった。
今まで数え切れないほど食事してきたが、人も食事もシチュエーションも、ここまですべてが揃った食事は初めてだ。
まだまだ人生は始まったばかり、今日の感動した食事を超える日を楽しみに、旅は続く。

To be continue
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